世界各国に駐在している大使の仕事は、自国の代表として外交交渉を行い、自国民に対する保護と監督の任務を引き受けることだ。韓国も、世界各国に大使を常住させて、国家間の業務関係を見ようとしているのだ。この大事な役職に、一番大切な資質はなんだろう。基本的条件は、語学に流暢で、コミュニケーション能力が人一倍優れていることだろう。言語も文化も違う国での業務のために、その条件を備えている韓国大使は、一体どれくらいいるのだろうか。そこで、韓国で有名な、ある大使と外交部大臣を例に、韓国外交の今日と未来を、探ってみる事にした。
キムハジュン駐中韓国大使は、1969年ソウル大学の中国文学科を卒業した。学生時代、彼はまわりの人々からなぜ中国文学を勉強するのかと、よく聞かれた。その度に、彼は「30年程度経ったら韓国と中国は国交の正常化をしなければいけないからだ」と、返事をしたのだ。当時、友人たちは韓中の国交の正常化は絶対にできない、といい続けたけれど、キム大使は諦めずに学業を続けた。中国語と中国文学の勉強を続けたキム大使は、なんと皆が羨望する米国勤務を断った。中国といち早く良い関係を築くために、日本勤務をかって出て、中国研究に没頭したのだ。そして彼は、韓中の国交の正常化に深く関与する事ができた。その結果、彼は金大中政府時の2001年に、待望の中国大使に任命されたのだ。中国語が流暢なキム大使は、政権交代とは関係なく、6年間その席を守っている。きっと、キム大使よりよい後任者がいないからだろう。
外交官の中で最も重要な大使は、資格要件が厳しいのも、当然だ。その中でも、現地言語能力は基本中の基本だ。ところが、大部分の韓国大使の外国語の実力には、不安を感じるのが、専門家たちの一般的な見解だ。例えば、こんな話がある。次期UNの事務総長の単独候補で当選が有力なバンギムン韓国外交部大臣は、ある日外交部を訪れた小学生たちとの茶話会中、どんな外国語ができるか、と聞かれた。バン大臣は、「英語ができるし、フランス語も少しできる」と言いながら「日本語とドイツ語とロシア語は習ったけど勉強をしないから・・・」と言葉じりを濁したのだ。実際のところ、バン大臣は英語は通じるが、フランス語は初級水準だと知れている。他の韓国大使たちの外国語実力も、バン大臣水準と同じくらいだと考えても、間違いないと思う。ということは、非英語圏地域駐在の大使の多数は、現地言語を流暢に話せないということになる。これが本当だと、彼らが本当に、大使職を立派に遂行しているのかが疑問だ。
この問題の解決策の一つとしては、韓国政府が、大使職を民間に全面開放することだ。大学教授でもいいし、企業家でもいいから、駐在国に、韓国の最高専門家を派遣したらどうか。外務公務員だけに固執しなくてもいい。幸いに、韓国政府は2006年の初めに、スペインのマドリッド大学で博士学位を取得してから中南米で10年以上住んだ、ジャンブク大学のソンギドー教授をコロンビア大使に任命したのだ。これは、韓国の外交力改善の第一歩を、意味するのか。だとすると、これからは、民間人にも外交界に進出する機会を与えてくれると、期待を持ってもいいのかもしれない。
2006年10月1日日曜日
キム大使の外国語実力
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4 件のコメント:
日本では、国連軍縮会議大使だった猪口邦子は、当時上智大学の教授だったし、他にも民間人から大使になった人はいると思います。韓国には、そういった人は過去も現在も一人としていないのですか。
(間違えてペンネームを使うのを忘れてしまいました)試験の言語能力と実際の言語能力は確かに違うと思います。大使は特に外国での密着生活なので、生きている言語能力が重要かもしれませんね。試験だけで資格をあたえるより、面接や会話能力も加えた方が、良いでしょうに。
作文の趣旨とは、関係ないかもしれないけれど、この中に出て来るバン外交通商相というのは、今日、国連事務総長になることに決まった人ですね。もう少しどんな人か調べてみることにします。
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