2010年3月12日金曜日

屋久島

「神秘的なところ」と言ったら、どんなところが思い浮かぶだろう?私の場合は去年の五月に行った場所を思い出す。それは九州の南にある屋久島(やくしま)だ。

屋久島は鹿児島県の一部だ。1993年以前はあまり知られていない島だったがその年から急に大人気な観光地のひとつになった。きっかけは二つある。まず同じ年、屋久島はユネスコの世界自然遺産に指定された。日本人は日本にある世界遺産にとても誇りを思っているのでなぜ登録されたのか興味を持つ人が増え、以前より大勢の人が屋久島にやってきた。もう一つは1997年に公開された宮崎駿監督の映画「もののけ姫」が大ブームになったからだ。宮崎監督よると映画の舞台は主にその屋久島の森をモデルにして作られたそうだ。

なぜ屋久島は特別なところかと尋ねられたら言葉で言い表すことは難しい。その島の雰囲気を理解するため,実際に見にいかなければならない。しかし屋久島の独特な特徴は述べることが出来る。一番大事なのは、日本でもっとも降水量が多い場所である。「屋久島は月のうち35日は雨」という名言がよく知られている。

その多量の雨は屋久島に様々な恵みをもたらしている。屋久島といったら、やはり自然が豊かだということを多くの人が考える。それはその独特な気候と直接つながっている。島には熱帯林があり、植えられている樹の中には多数の杉の木がある。おそらく、一番人気のはやはり屋久杉(やくすぎ)だろう。屋久杉というのは樹齢1000年以上の杉の樹を表している言葉である。普通は杉の樹は1000年以上生きることが出来ないが、湿気のおかげで樹液が長い間保たれ、そこから何千年でも生き延びる。屋久島にはいくつかの屋久杉があるがもっとも有名なのは日本で一番古く、約7000年の歴史を持っている縄文杉である。その樹を見ると不思議な力が湧いてくるようだ。屋久島の雨は島の木々の寿命を延ばすだけではなく、他にも島に恩恵をもたらしている。湿気は火事を起こしにくくし、島の木々を伐採する必要はほとんどないので緑が茂る。

私がなぜ屋久島を他の日本の場所より好きになったのかという理由は、そこではありのままの自然を見ることができる。青々としたこけが倒木を覆い、また立ち木にもコが生える。春になると森全体がまるで緑色に輝いているようだ。屋久島の美しさは肌身で感じるように五感覚を使うべきだ。杉の香りをかいだり、数え切れないほどのこけ、何千年もの歴史がある樹を触ったり、名産物の飛び魚を食べたり、そしてもちろん自然の美しさを眺めたりなど全感覚をつかって屋久島のよさが経験できる。その上、公害の影響も少ないし、電線もない、住んでいる人もすくないので建築物も多くはない。

しかし観光ブームのせいで毎年くる人が増え、どんどん発達が進んでいる。道路が増やされて樹までにもダメージが受けられた。もしかしたら数年後その特別な雰囲気は失われるかもしれない。今のうち屋久島の自然を保護するように観光客の数を制限すればよいではないか。

もし屋久島を訪れるとしたら、まだまだ運がよければ森に住んでいる精霊の「こだま」を垣間見るかもしれません。しかしその生きてる森は後どれぐらいもつだろう。

4 件のコメント:

たこ焼き さんのコメント...

昔、どこかの広告に屋久島の縄文杉は7200年と書いていたような記憶があります。その時、「それはあり得ない数字だ」と思ったので、今でも覚えています。radiocaron dating(日本語では何というのでしょう)で、実際は2000から3000年ぐらいなんでしょう?「ありのままの自然」ですが、そんな古代のものが、化石でなく存在すること自体が驚きです。

その縄文杉ルートにバイオトイレというものが設置されたという記事をこのクラスで使おうと思っていました(結局はTOTOの記事にしたのですが)。富士山登山の経験者であるJoelさんは、屋久島でのお手洗いの使用はどうしましたか。

べんちゃん さんのコメント...

屋久島を訪れた人は、自然の雄大さに感銘を受け、環境を守ろうと言う気持ちを強く持つようですね。 たくさんの人がそのような経験をできたらすばらしいと思うのですが(Joelさんが書いたとおり、やはり「実際に見に行かなければ」分からないことだと思います)人間が増えれば、自然破壊は免れず...難しいところですね。

55george さんのコメント...

屋久島のありのままを見たいがゆえの観光ブームなのでしょうが、それで道路整備などをして「ありのまま」を崩壊して、どうするつもりなのか、不思議です。かなり矛盾していると思いませんか。「もののけ姫」のテーマも、自然と人間の共存だったと記憶しています。でも人間の身勝手さに歯止めをかけられるのは、やはり人間だけなのかもしれませんね。

Joel さんのコメント...

縄文杉は今でも7200年の樹齢と言われています。でも確かにその数は疑われています。放射性炭素年代測定は使われて確かに2000年から3000年の樹齢と推定されたがあまり的確な計り方ではないと聞きました。他の特徴をみれば(直径、様子、高さ)、たぶん3000年以上と考えられています。

バイオトイレたしかに設備されたんですが、私が行った時に故障だった気がします。普通のトイレは一箇所、二箇所しかなかったので何人かの人は自然の中で済ましました。