数年前に私は青森県三沢市に住んでいた。三沢はとても田舎な市で、有名なお店やアトラクションが無い。ショッピングセンターなど一切無く、地元民は近所の店や食品店の二階などにある服やで洋服を買っている。ファッションにこだわる若者たちは少し遠い下田ショッピングセンターまで車で一時間かけて行く。三沢は田んぼや工場が多く平和な市だが、時々つまらなく感じる。
つまらないとは言ったが、ひとつだけ楽しみがあった。私が住んでいた家の近くには、「おが食」という小さな飲食店があった。そこはレストランというよりも食堂みたいな所で、働いていた人たちが皆おばさんだった。その食堂の中は割と狭くて暑かったけれど、意外と居心地がいい場所でもあった。スポーツチャンネルを一日中流しているテレビと店に一台しか回っていない扇風機が、私にとっては非常に良い雰囲気だった。
そこで私がいつも注文していた食べ物は「鮭のチャンチャン焼き」。あの味は今でも忘れられない。おばさんがいかにも「今炒めてきたよ!作りたてだよ!」という表情でアッツアツのおさらを私の方に持ってきた。目の前にツヤツヤの白いご飯が大盛りに一膳出された。そして隣のお皿には鮭と野菜の炒め物が味噌で味付けされていて、白菜からは湯気が出ていた。「熱いから気をつけてね。」とおばさんは優しく言ってくれたのだが、私は熱さよりもチャンチャン焼きの香ばしい香りに酔っていて箸を割った後すぐ試食し始めた。熱すぎて舌を火傷してしまったが、美味しすぎて痛みなど感じなかった。食べきれなくなった時に氷が入っている冷えた水を一気に飲み干した。少し休憩をしてテレビを眺めた後、箸を手に取りひたすら食べた。焦げた味噌の塊りを残りのご飯に乗せて最後まで幸せな気持ちで食事を味わった。あの味は今でも忘れられない。
2008年9月12日金曜日
忘れられない味
Posted by
わがし
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22:46
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2 件のコメント:
どこかにその「鮭のチャンチャン焼き」の写真はないですか。実際に写真で見てみたいなと思うのですが。
ブログに載せたい「チャンチャン焼き」の写真は、オンラインでいっぱい見つかるんですけれど、どうすれば写真をブログに載せれるんですか?
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